この地球上には100万種以上の動物が生息していますが、彼らの視力はどうなっているのでしょうか。
このページでは、「視力がいい動物」と「視力が悪い動物」をそれぞれ紹介したいと思います。
視力がいい動物
猛禽類
鷲(ワシ)や鷹(タカ)、鳶(トンビ)などの猛禽類と呼ばれる鳥たちの視力は人間の8倍以上と言われており、視力は最強レベルです。2キロ近く離れた場所からでも望遠鏡のように拡大して見ることができ、また50メートル離れたところからアリの動きをはっきり見ることもできます。上空からも小さな獲物を見つけるために、このように視力が進化しました。
フクロウ
夜間視力に関しては、フクロウが優れています。人間が1m近づかないと識別できない小さな虫だとしても、フクロウは数十メートル先からでもはっきりと認識しています。しかしながら、色の区別ができなかったり数十センチの距離にあるモノを見ることは苦手です。
ダチョウ
現存する世界最大の鳥類ダチョウも目がいい動物です。10kmも離れた物体が何かを認識することができ、約50m離れたアリの移動をもはっきりと捉えることができる視力を持っています。飛ぶことができない代わりに、進化の過程で視力アップさせ、外敵から逃れる術を身につけたのでしょう。
キリン
サバンナの過酷な環境に住むキリンは、哺乳類の中でも特に視力が良いと言われています。草食動物であり巨体を持つキリンはライオンなどの肉食動物の標的にされやすく、遠く離れた位置からでも敵を察知できるようになるため、視力が良くなったということです。
猿人類
チンパンジーやオラウータン、ゴリラなどの猿人類は、ヒトとDNA配列が限りなく近いことでも知られており、ヒト同様に視力がいいとされています。遠くのものを見る力だけでなく、遠近感(モノを立体的に見る力)も優れているようです。
【※】マサイ族
人間になりますが、地球上でもっとも視力が良いのはケニアのマサイ族です。視力は3.0~8.0とも言われています。この視力は先天的なものではなく、サバンナで家畜を猛獣などの危険から守るために身についた後天的なものであるとされています。実際に都会に長年住んでいるマサイ族は視力は1.0~1.5程度のようです。
視力が悪い動物
モグラ
目が悪い動物としてもっとも知られるのはモグラでしょう。長い地中生活を続けるなかで目が退化し、ほぼ何も見えない状態です。その代わりに嗅覚が発達し、地中での移動や獲物の場所を的確に知ることができます。
サイ
サイは視力が弱く、5~6m先でもよく見えていないとされており、仲間を角で傷つけないために群れではなく単独行動をしている説もあります。嗅覚と聴覚は非常に発達しています。広大なサバンナでも天敵はゾウかヒトくらいであり、視力による危険回避を必要としなかったのでは?という意見もあります。
コウモリ
コウモリもほぼ目が見えないのですが、超音波を出してまわりの景色を把握しています。エコロケーションと呼ばれるこの能力は、イルカにも備わっています。大型で日中にも活動するコウモリの仲間は、超音波だけでなく視力でも身の回りを判別しています。
魚類
魚類は全体的に目が良くないです。リュウグウノツカイやラブカを代表する深海魚は特に視力が弱く、ほぼ退化しています。マグロやカジキはまだ目がいい方ですが、ブラックバスやブルーギルなどは視力が0.1程度しかありません。魚は側線と呼ばれる器官で、まわりを察知しています。
最後に
鳥類は多くの種類が、視力が優れています。
上空から獲物を発見するために発達してきたのであり、彼らが子孫を残していくために長い年月を経て進化してきた証でもあります。
地球上の動物の中ではヒトは視力はいいほうですが、ここ10年ほどで多くのヒトが視力低下に悩まされていると言われています。
IT化が進み、ディスプレイを見続ける時間が急激に増えたからです。自分の目は自分で守り、猛禽類に負けない視力を目指しましょう。
限界はありますが、視力アップについては以下記事で解説しています。↓
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