スポーツ選手にとっては高ければ高いほど嬉しい動体視力。
もちろん日常生活でも必要不可欠で、車の運転や歩行、食事やモノを持つときなどでもあらゆる場面で、実は動体視力が使われています。
今回は、知っているようで知らない動体視力について解説します。
どうしたら動体視力が良くなるのでしょうか?
そもそも視力とは
言うまでもなく、視力とは物体を識別する目の能力のことですが、実は大きく2種類に分けることができます。
静止視力
目もしくは対象物が静止している状態の視力を、静止視力(せいししりょく)と呼びます。
一般的に単に“視力”と呼ぶ場合は、この静止視力を指すことが多いです。視力検査(ランドルト環)も普通はこの静止視力を検査していることになります。
↓誰もがやった事があるであろう『C』に似たマークのランドルト環検査。
動体視力
一方、動いている物体を視線を外さずに持続して識別する能力のことを動体視力(どうたいしりょく)と呼んでいます。
特に球技を中心としたスポーツ選手・アスリートが活躍するためには高い動体視力が必要不可欠であると言われており、訓練によって動体視力を良くしようとする選手もたくさんいます。
年齢による能力低下が著しく、30歳前後から衰えることが多い傾向です。静止視力よりも知名度があるので、普通に日常会話などで使われることも多いですね。
また静止視力と動体視力は全くの別物と考えられれおり、静止視力がいいからといって動体視力がいいとは限りません。静止視力が悪くても動体視力がいい場合もあれば、その逆もまた然りです。
動体視力の種類
そんな動体視力ですが、さらに大きく2種類に分けることができます。
DVA動体視力
Dynamic Visual Acuityの略。ダイナミック動体視力とも呼ばれ、上下左右方向の動体視力のことです。
対象物の位置を把握するために必要な視力です。
実際には上下方向と左右方向とでは、少しだけ視覚の仕組みが異なるのですが、同じとして捉えられています。
KVA動体視力
Kinetic Visual Acuityの略。キネティック動体視力とも呼ばれ、奥行き(前後)方向の動体視力のことです。
対象物との距離感や大きさ(そして位置も)を把握するために必要な視力です。
KVA動体視力の特徴として、目を動かさないということが挙げられます。対象物と自分の線上(縦方向)ですので、目を動かす必要が無いのです。
動体視力のキモは「ピント調整力」
様々な目の器官が複雑に連携しながら機能することで、動き続ける対象物を視覚として認識できるのは言うまでもありません。
その中でも特に「ピント調節力」が大きな役割を果たしています。
左右上下、前後のどこを移動しているモノだとしても追いかけ続け、はっきりと見ることができるのはピント調節ができているからです。
動体視力がいい=ピント調節力が高い、といっても過言ではないでしょう。
そしてそのピント調節をしているのが、毛様体筋(もうようたいきん)という水晶体の厚みを調整している筋肉です。
この毛様体筋という筋肉を柔軟にし、鍛えることによって動体視力を良くすることができます。
動体視力を良くする方法
動体視力を良くする方法。これは言い換えれば、上記で説明した通り、「毛様体筋を鍛える方法」ということでもあります。
トレーニング
もっとも有名で一般的なのは、電車の窓から外の景色を眺め、看板の文字を読み取るという訓練です。
素早く過ぎ去っていく対象物をしっかりとはっきり認識するトレーニングを日頃から繰り返していくうちに、毛様体筋が鍛えられていきます。
また最近では、以下のようま動体視力トレーニングのための動画なども出ています。
しかしながら、画面上(平面上)での訓練になってしまいますので、前後(奥行き)方向のピント調節の練習には不向きです。
ルテインサプリ
ルテイン入りのサプリを飲むことでも、動体視力アップが期待できます。
動体視力を支えている毛様体筋は凝り固まりやすく、特にスマホやパソコンなどを利用していると、より緊張してこわばってしまいます。当然そうなると、スムーズなピント調整ができなくなりますので、動体視力も落ちます。
そんな凝り固まってしまった毛様体筋をほぐし、本来の状態に戻してくれるのがルテインという成分です。
ルテインは毛様体筋に柔軟性を与えてくれるだけでなく、ディスプレイなどから発せられる刺激の強い光ブルーライトからも目を守ってくれます。
さらにアントシアニンを摂取することでも効果があります。
目から入ってきた情報を脳内に素早く運ぶロドプシンという成分の働きをサポートしますので、結果的に動体視力の向上につながります。
ルテイン入り、アントシアニンという入りサプリは手軽で安価ですので、動体視力を良くするために取り入れてる方も多いです。
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