あまり知られていませんが日本全国には、目の神様がいたり、目に健康にいい神社やパワースポット、観光名所があります。
数としては多くはないですが、日本全国の目にご利益がある場所を紹介します。
目に効く神社・寺・パワースポット名所
渾神の清水(いがみのしつこ)【青森県】
眼の神(めのかみ)→渾神(いがみ)の清水と呼ばれるようになった、名水百選のひとつ。
平安時代の武官、坂上田村麻呂の眼病が治った伝説を残す、湧き水・泉です。
坂上田村麻呂が延暦年間に陸奥国の蝦夷征伐の時「矢捨山」の近くで眼病を患った。或る夜、此土地の鎮守少彦明神が夢に現れ、是れよりも奥に行くと清水があり、この水で目を洗うとたちまち治るとのお告げがあった。お告げのとおり谷を上っても清水が無いため、現在の泉のあたりで神に礼拝すると烏帽子が飛んで落ちた場所にこんこんと水のわいている泉があった。この清水で目を洗うとたちまちのうちに眼病は治癒した。その徳に感じて眼病守護のため、阿蘇山に剣を埋めて薬師神と崇めて本殿を建てた。この清水わく泉を渾神の清水と呼んでいる。
抜粋:坂上田村麻呂の伝説「竹館村誌」
現在は農業用水として使われていますが、飲用には煮沸による高温殺菌が必要なため、目を直接洗うのは注意が必要です。
アクセス | 平賀駅から車で30分 |
住所 | 青森県平川市唐竹滝の沢2-1 |
電話番号 | 0172-44-1111 |
公式HP | なし |
猊鼻渓(げいびけい)【岩手県】
侵食によってできた奇岩の数々を見ることができる観光名所で、日本百景のひとつにも数えられています。ライン下り(船による観光)もでき、多くの観光客で賑わいます。
その中でも特に獅子の横顔のような見た目の「獅子ヶ鼻」という岩には、獅子の目のように見える穴のがあります。その中に運玉(うんだま、5個100円)と呼ばれる素焼きの玉を投げ入れることができると、願いが叶うと言われています。
健康祈願をすることで、目のご利益にも授かれるということです。
アクセス | 一ノ関駅から車で約40分 |
住所 | 岩手県一関市東山町長坂字町467 |
電話番号 | 0191-47-2341 |
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雨引観音(あまびきかんのん)【茨城県】
桜の名所としても知られる場所であり、春先には多くの地元客で賑わいます。
本尊の薬師如来像が目にご利益があるとされています。かつて徳川八代将軍吉宗公の養女・竹姫が目を患っていました。気にかけた吉宗公が仏師に薬師如来像を作らせ、六角堂に奉納したところ、竹姫の目が快方に向かいました。
この言い伝えから、雨引観音の薬師如来像に多くの参拝者が訪れるようになったと言われています。
アクセス | 土浦北インターから車で50分 |
住所 | 茨城県桜川市本木1 |
電話番号 | 0296-58-5009 |
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日光二嵐山神社(にっこうふたらさんじんじゃ)【栃木県】
御本社背後の山、恒霊山の洞窟から「二荒霊泉(ふたられいせん)」という霊泉が湧き出ていることで知られており、この湧き水が眼病効果があると言い伝えられています。
眼病に効く霊験があるとされる名水「薬師霊泉(やくしれいせん)」と滝尾神社境内、天狗沢のほとりに湧出る名水「酒の泉」を西神苑に導いています。
アクセス | 日光駅から車で10分 |
住所 | 栃木県日光市山内2307 |
電話番号 | 0288-54-0535 |
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慈眼寺(じげんじ)【埼玉県】
鎌倉時代に建立され、780年以上も続く、由緒ある神社。
目の仏様である薬師瑠璃光如来が祀られており、緑内障や白内障、飛蚊症や視力の低下など、眼の健康に悩みを持つ多くの方が参拝しています。
目の飲むお守り「眼茶(めちゃ)」なども売られています。
アクセス | 西武秩父駅から徒歩10分 |
住所 | 埼玉県秩父市東町26-7 |
電話番号 | 0494-23-6813 |
公式HP | なし |
梅照院(ばいしょういん)【東京都】
二代将軍秀忠公の第五子 和子の方(東福門院)が、患った悪質な眼病を祈願して快癒したことから「目の薬師」」として、地元の方を中心に信仰されています。
お守りも眼にまつわるものが多く、「眼病御守」「めめ絵馬」「めぐすりの木」「めめ絵馬鈴守」など様々なご利益品が取り揃っています。
アクセス | 新井薬師前駅から徒歩5分 |
住所 | 東京都中野区新井5-3-5 |
電話番号 | 03-3386-1355 |
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水稲荷神社(みずいなりじんじゃ)【東京都】
都会のど真ん中、新宿区の早稲田にある神社です。
元禄15年(1702年)に霊水が湧き出たとされるお大椋(おおくら)の根本にご利益があるとされ、眼病持ちの方がその湧き水で眼を洗ったところ、たちまち眼病が完治したとされ、冬至は江戸中で話題になりました。
1945年の戦災によって神木であった大椋も消失しましたが、大椋の根本だけは残りました。現在では根本だけが保管され、祀られています。
アクセス | 早稲田駅から徒歩10分 |
住所 | 東京都新宿区西早稲田3-5-43 |
電話番号 | 03-3200-4621 |
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源覚寺(げんかくじ)【東京都】
建立されたのはおよそ400年前、寛永元年(1624年)のことです。
源覚寺の「こんにゃく閻魔」様に眼にご利益があると言われているのですが、その背景は以下の通りです。
宝暦年代のころ(1751年〜1764年)、眼病を患った老婆が閻魔大王に21日間の祈願を行ったところ、夢の中に大王が現れ「願掛けの満願成就の暁には、私の両目の内、ひとつを貴方に差し上げよう」と言われたそうです。満願の日に、老婆の目は治りました。以来、大王の右目は盲目となりました。老婆は感謝のしるしとして好物の「こんにゃく」を断ち、それを供えつづけたということです。
好物のこんにゃくを食べるのを止める、というのは閻魔様への感謝表現になるのが疑問ですが、このような言い伝えがあるようです。
夏目漱石の「こころ」、樋口一葉の「にごりえ」にもこんにゃく閻魔様は登場しています。
アクセス | 後楽園駅から徒歩2分 |
住所 | 東京都文京区小石川2-23-14 |
電話番号 | 03-3811-4482 |
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市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう)【東京都】
JR中央線の市ヶ谷駅からすぐ、茶ノ木稲荷神社が目にご利益があります。
その名の通り境内には茶の木がたくさん生えているのですが、ある参拝者があやまって白狐の目を茶の木でつついてしまいました。それ以来、ケガをさせてしまう原因となったお茶を断つようにしたところ、持病であった眼病が快癒したというのです。
白狐と縁があるからなのか、ペットの御守やご祈祷でも知られています。
アクセス | 市ヶ谷駅から徒歩5分 |
住所 | 東京都新宿区市谷八幡町15 |
電話番号 | 03-3260-1868 |
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浄蓮寺(じょうれんじ)【千葉県】
「目の神様」としてもっとも有名な日朝上人(にっちょうしょうひん、日朝さま)が安泰されており、全国からの参拝者も少なくありません。
応永29年(1422年)生まれの日朝さまは神童と呼ばれ、41歳の若さで身延山の法主となりますが、61歳の時に両目を失明。しかし法華経流布のために眼病治癒の大願をたて49日間の奇岩の後に、見事に快癒し、視力を回復させたという伝説が残っています。
日朝さまや目に縁のある御守やお札もご用意しているらしく、お参りの際にはぜひお声がけくださいとのこと。
アクセス | 流山セントラルパーク駅から徒歩13分 |
住所 | 千葉県流山市野々下1-159 |
電話番号 | 047-159-0123 |
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赤目四十八滝(あかめしじゅうはちたき)【三重県】
日本の滝百選、平成の名水百選などにも選ばれる滝。
ある者が修行中に滝に向かっていると、不動明王に出会いました。その不動明王が乗っていた牛の目が赤かったことが、この滝の名前由来です。
アクセス | 針インターから車で30分 |
住所 | 三重県名張市赤目町長坂861-1 |
電話番号 | 0595-63-3004 |
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葛城神社(かつらぎじんじゃ)【徳島県】
ここにも目の神様が祀られているということで有名です。
第39代天智天皇に同行してた一言主神は、ある時に馬から落ちてしまい、竹の切り株に目をぶつけケガをしてしましました。その後、葛城神社のある粟田の井戸水で眼を洗ったところ、見事に眼病が治癒しました。
このことが当時、目に悩んでいる人々にも知られるようになり、現在でも葛城神社が信仰されているとのことです。
アクセス | 鳴門インターから車で30分 |
住所 | 徳島県鳴門市北灘町粟田 |
電話番号 | なし |
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生目神社(いきめじんじゃ)【宮崎県】
平家の勇敢な武将であった藤原景清公が、敵である源氏に捕まった時、宮崎への赴任を命じられました。敵である源氏の繁栄を見ることに耐えられないと思った景清公は、自らの両目をえぐって空に放り投げました。その両目の落ちた場所が、現在の生目神社のあたりだという伝説があります。
他の神社などとは違い眼病が治ったなどの言い伝えではないですが、現在でも眼病を患っている方が全国から参拝し、境内の湧き水で眼を清めたり、持ち帰った水でお茶を飲むなどしています。
アクセス | 宮崎駅から車で15分 |
住所 | 宮崎県宮崎市生目345 |
電話番号 | 0985-47-8272 |
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まとめ
全国にはまだまだ一般には知られていない、目にご利益があるスポットがありそうです。
新たな場所などが分かり次第、また追記していきます。
個人的には、千葉県の浄蓮寺に行ってみたいと思っています。
目にいい成分は以下記事でまとめています。↓
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