2D映像が当たり前だった時代に、2010年代頃から次第に立体映像が登場してきました。
特殊なメガネを掛けることで立体に見える3D映画も今や当たり前になりましたし、家庭用3Dテレビなども発売されました(3Dテレビは大して普及していませんが)。
さらにはVR(バーチャルリアリティ)技術の発達で、ゲームにおいても立体映像が採用されてきました。先日発売されたプレイステーションVRはものすごい人気ですね。
今回は、そんな3D映像やVRの仕組みや目に与える影響、その対策などについて紹介させていただきます。
そもそも…なぜ立体に見えるのか
3D映像
まず映画館などでは当たり前になりつつある、3D映像ですが、なぜ立体に見えるのでしょうか。
それは、右目と左目に別々の映像を見せているからです。
生物は2つの目、それぞれが捉えた視覚情報の差異によって対象物を立体的に捉えています。この差異を人工的に創り出しているのです。
ちなみに3D映画が流行りだした頃は手前に飛び出てくる(飛び出し式)が主流でしたが、最近では向こうへ広がりのある(奥行き式)が定番になっています。
VR
一方、VRはヘッドマウントディスプレイと呼ばれる装置を眼前に装着することによって、視界全体をディスプレイが覆います。
そのディスプレイ上に映像を映し出すことによって、その人があたかもその場にいるかのような感覚、いわゆる “没入感” を感じることできるのです。
これについては動画を見た方がわかりやすいと思いますので、以下をご覧ください。
プレイステーションVRをはじめとして、オキュラスリフトなど、ゲーム以外にもあらゆる分野に活用できるのではないかと、非常に注目が高まっている技術です。
日本でも物件の内覧をこのVRでできるサービスが始まりました。その場にいながら、まるで部屋の中を探索出来るようになるのです。
なぜ視力低下の原因になるのか?
エンタメ面やビジネス面で期待が高まる3D映像やVRですが、残念ながら、視力低下に繋がることは避けられません。
その理由については以下の通りです。
3D映像の場合
焦点は画面(スクリーン)に合ったままなのに、手前に飛び出したり奥に引っ込んだりする映像に視線を合わせていることになるので、目に大きな負担がかかります。
また人工的に立体に見えるように緻密に計算して、左右の目に入る映像が別々になるように映し出されていますが(メガネ無しで映像を見ると二重、ダブっているような映像ですね)、人の目の幅や度数などは様々です。
語弊を恐れずに言うと、半強制的に “寄り目” にさせられた状態で映像を見続けるようなものです。
当然ながら目に大きな負担がかかりますので、目の不調や眼精疲労、視力低下に繋がる可能性は否定できません。
VRの場合
VRの場合は大きく原因が2種類あります。
至近距離のディスプレイ
まずはディスプレイとの距離。ヘッドマウントを装着するため、目とディスプレイとの距離は10cmもありません。5~8cm前後くらいしかありません。
超至近距離に焦点を合わせピント調節してしまうため、水晶体の厚みを調節している毛様体筋という筋肉が緊張して、凝り固まってしまいます。
柔軟性を失ってしまった毛様体筋はスムーズにピント調整できなくなるために、視力低下を招きます。
多量のブルーライト
スマホやPCをはじめとしたディスプレイから発せられる、刺激の強い光ブルーライトを多量に受けてしまいます。
人間の目はブルーライトや太陽光などの強い光を浴び続けると、目の大切な器官である黄斑部がダメージを受けてしまいます。
大きなダメージを受け続けると、正常機能できなくなり、これまた視力低下に繋がります。
6歳までは視聴させない方がいい
ちなみに3D映像やVR映像は、6歳頃までは視聴を避けましょう。
6歳頃までは目が発達途中であり、強い刺激や不自然な視覚情報が入ることで、もしかしたら悪影響を及ぼす可能性もあります。
一般的な2D映像なら全く問題ないかというと、そうでもないのですが、3DやVRは刺激が強すぎるので控えましょう。
ルテイン&アントシアニンで、目の疲れ回復
3D映像やVRによって視力低下を感じたら、またそうならないように予防するには、サプリメントで栄養補助してあげることが必要です。
特にルテインはブルーライトなどの強い光の刺激から目を守ってくれる働きがあり、VR映像を見る方には必須と言っても過言ではありません。
またアントシアニンは、凝り固まった毛様体筋を弛緩し正常な状態戻してくれますので、これまたVR映像、そして3D映像を見ている方にとっては非常に大切です。
目は他の器官と違い、なかなか自己再生・治癒しない器官でもあります。放っておいて改善するものではないので、視力改善・低下の予防は絶対にしておくべきです。
サプリメントも1,000円~2,000円程度とそんなに高価ではありません。自分の目は自分で守るしかないのです。
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