目薬はいわずもがな目の対しての薬ですが、味を感じる方は少なくありません。
目薬の「苦い/甘い」などの味はどうして起こるのか、また対策についてです。
「目薬 苦い」に悩む人々
目薬に味を感じる人は少なくありません。
ちょっとツイッターなどのSNSを見てみるだけでも・・・
苦い、甘い、変な味がする・・・
などの声がすぐに見つかります。実際にツイッター内で「目薬 苦い」などと検索してみてください。
なぜ目薬が苦いのか
目と口は繋がっている
目と口は繋がっているために、目薬が口に流れ込むことがあります。これが一番の理由です。
(出典:日本眼科学会)
上記イラストのように、鼻涙管(びるいかん)と呼ばれるパイプが目と鼻の間に通っています。鼻と口が繋がっていることは説明するまでもないと思いますので割愛します。
つまり目→鼻→口(喉)という流れで目薬が流れ込み、結果的に味を感じるのです。
※このパイプが詰まると、涙嚢炎という目やにの症状が出てしまします。
パチパチが加速させる
さらに目薬をさした後、目をパチパチさせる動きも原因の一つです。
パチパチさせることで、より目薬が喉の奥の方へと流れ込むのを加速させてしまいます。
パチパチする動作は、目の中の異物を排出する運動でもあるので、結果的に目薬(=体にとっては異物)を目の外に追い出すことになります。
外に追い出せなかった一部が、体内つまり喉の奥の方へと押し出されるというわけです。
正しい目薬のさし方
1滴で十分
片目あたり1滴で十分です。
2滴以上をさしたところで、目が受け止められる量には限界があるので、超えた分は排出されます。
排出先の一部が口ですので、苦味や甘みなどの変な味を感じるだけです。
パチパチしない
目薬をさした後に目をパチパチさせないことです。
目を閉じ、目頭を軽くおさえながら30秒~1分ほど安静にします。
目頭をおさえる理由は、鼻へと繋がるパイプ(鼻涙管)の入り口「涙点」を閉じるためです。※上記イラストだと上涙点・下涙点と表記されています。
口への流れ込みを防ぐだけでなく、目薬を全体的に浸透させる効果も期待できます。
最後に
目薬を舐めたり飲んだりしたからと言って、毒ではありません。
それくらいのことは目薬メーカーが想定した上で、商品開発しています。
ただし目薬の味は快適なものではないので、上記のようなちょっとしたコツさえ知っていれば簡単に回避できますよ。
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