ブルーベリー、ビルベリー、ルテイン、アントシアニン、アスタキサンチン・・・。
サプリメントの紹介ページなどを見ていると、これらの単語が飛び交っているかと思います。
これらはすべて目に良いとされる成分なのですが、正直よくわからない・・・そんな方々も少なくないと思われます。
私自身も混乱していたので、よく出てくる単語を中心に整理してまとめてみました。
以下の用語説明にあたって、「抗酸化」という言葉が何度か出てきますので先に説明しておきます。人間を含めた生物は、生きるために酸素を必要とします。吸った酸素全てが呼吸に使われればいいのですが、余った酸素が体内に取り残されます。その残った酸素によって細胞が酸化(老化)してしまうのですが、この酸化作用(老化)を抑える作用が「抗酸化」です。
※目にいいスポットも紹介しています。↓
目にいいフルーツ・農産物など
ブルーベリー
北アメリカ原産の落葉低木果樹。「目の網膜に良い」と視力改善効果を持つとされている、日本でも定番の果物。
アントシアニンを含むフルーツとして世界的に有名で、多くの健康食品やサプリメントが開発されています。
ビルベリー
日本ではまだ聞き慣れないフルーツですが、原産地であるヨーロッパでは医薬品として商品化されるほどに定着しています。
これまでの定番ブルーベリー以上にアントシアンを豊富に含むことがわかるようになり、目の健康を維持する大切なフルーツとして知られています。
アントシアニン含有量は、ブルーベリーの2~5倍になるとも言われています。
※ちなみにブルーベリーとビルベリーは別物です。
マキベリー
チリのパタゴニア奥地だけに自生するスーパーフードであり、アントシアニンを豊富に含んでいます。
アントシアニンだけでなく、トップクラスの抗酸化力を持つため、炎症抑制や老化防止に効果的です。
古くから健康食品として愛用されてきており、ビルベリーに含まれていない種類のアントシアンにも含まれています。
ゴジベリー
「不死の実」として古くは楊貴妃に愛されていたと伝えられる果実。現在でも中国では、果実は枸杞子(くこし)、根皮は地骨皮(じこっぴ)、葉は枸杞葉(くこよう)と呼ばれ、漢方薬として広く知られています。
近年は、中国だけでなく欧米などでも栄養価に優れたスーパーフードとして注目され始めています。日本では「クコの実」と呼ばれています。
クランベリー
北米三大フルーツの1つ。酸味が強いため、お菓子やジャム、ジュースなどで親しまれています。アントシアニンや、ポリフェノール(フラボノイド)を摂取できることでも人気です。
リンゴンベリー
ベリー王国フィンランドで最も親しまれているベリーの1つで、ビタミンEやレスベラトロール、フラボノイドなどを含んでおり、目の機能改善だけでなく、肥満防止の効果もあると期待されています。
日本ではコケモモと呼ばれています。
エルダーベリー
「万能の薬箱」と呼ばれ、強い抗酸化作用とビタミンA、ビタミンCを豊富に含み、目の健康維持に効果的です。
カシス
カシス特有のアントシアニンは、目のピント調整や眼精疲労、クマの改善に効果的です。
ビルベリーには含まれていない種類のアントシアニン(D3R、C3R)も含有。ビタミンCやβカロテン、ミネラルも含まれます。ブラックカラントとも呼ばれます。
ハスカップ
北海道に自生。味はブルーベリーに似ています。古くから親しまれており、ジャムやお菓子などの加工品も人気があります。アントシアニンだけではなく、ビタミンCも摂れます。
紅芋
沖縄県を代表する農産物。栄養素が高いことだけでなく、北欧フルーツにも負けないほどのアントシアニンを含んでいます。
そのアントシアニン含有量は、ブルーベリーのおよそ4倍にもなります。
八重山かずら
同じく沖縄原産の農産物。甘藷(かんしょ)の葉っぱ部分であるかずらには豊富な栄養素たっぷりで、特に八重山かずらにはルテインが多く含まれています。
ルテイン含有量が多いとされているケールの約1.5倍、ほうれん草の3倍もの量を含んでいます。
もずく
目に限らず、健康食品として有名なもずく。多種多様な万能成分が含まれており、その特有の粘りが身体に潤いをもたらすとも。
特にもずくに含まれる「フコイダン」には、ここ数年大きな注目が集まっています。
「植物由来」の目にいい成分
ルテイン
眼精疲労の軽減、視力回復には非常に重要な成分。
抗酸化作用があり、眼球内に発生してしまった活性酸素を除去してくれる働きがあり、常に目を健康でフレッシュな状態に保ってくれる作用があります。
黄色の天然色素で、「天然のサングラス」とも呼ばれます。黄斑変性症や白内障、翼状片などの加齢による目の病気に対する予防や症状改善にも効果があります。
(パソコンやスマホなどのブルーライトから目を守ってくれます)
サプリメント用の良質なルテインはマリーゴールドから抽出されることが多いですが、ほうれん草やケール、にんじんやカボチャなどの緑黄色野菜などにも多く含まれています。
もともと体内に存在していますが、目の使いすぎや加齢によって徐々に減少してしまいます。最近ではパソコンやスマホから発生するブルーライトを浴びることでも、減少すると言われています。
※ルテインについて詳しくは以下記事で解説しています。
アントシアニン
これも目にとってとても重要な成分。
青紫色の天然色素であり、ポリフェノール一種。ビルベリーやブルーベリーをはじめとしたベリー類に豊富に含まれていることが知られています。
アントシアニンは細くなってしまった血管をもう一度拡張し、血液を流れやすくさせ、循環機能を高める働きがあります。
また眼球に映し出された映像(信号)を脳内に届ける役割を果たしているのは「ロドプシン」という物質ですが、目の酷使や加齢などによってロドプシンが減少し、視力低下の症状を引き起こします。
(アントシアニンがロドプシンの働きを助けます)
ロドプシンは再生しますが、その再生や信号伝達がスムーズにできるように補助する働きがあるのが、アントシアニンです。
また眼球周辺の筋肉(毛様体筋)をほぐじ、緊張を和らげることによって、疲労感の軽減やピント調整機能アップの働きもあります。
※アントシアニンについて詳しくは以下記事で解説しています。
メグスリノキ
日本国内だけに自生するカエデ科の広葉樹。眼病効果があるとして、古くから民間薬として使用されてきました。「飲む目薬」「千里眼の木」とまで言われています。
古くは戦国時代に樹皮や葉を煎じて利用されてきました。近年では研究が進み、タンニンやケルセチン、カテキンなどのさまざまな有用成分が含まれることがわかっています。
ゼアキサンチン
野菜などに含まれるカロテノイドの一種です。含有割合が少ないため、自然に摂取しにくい成分です。
※ゼアキサンチンについて詳しくは以下記事で解説しています。
フコイダン
海藻類に多く含まれる成分で、毎日の栄養補給や健康維持に有用な成分として注目されています。
ちなみにもずくは、メカブの約2倍、ワカメの約6倍ものフコイダンを含んでいます。
※フコイダンについて詳しくは以下記事で解説しています。
「動物由来」の目にいい成分
アスタキサンチン
エビやカニ、タイなどの赤い生物に多く含まれている栄養成分。
最近では特にサケやイクラに豊富に含まれることがわかっています。強力な抗酸化力を持っており、眼精疲労の改善効果など注目の成分です。
※アスタキサンチンについて詳しくは以下記事で解説しています。
DHA
正式名称は、ドコサヘキサエン酸。一般的にも知られている健康成分であり、マグロやカツオなどの青魚に多く含まれています。
血液をサラサラにし、新陳代謝を高め、細胞の働きを活性化する効果があります。
その他の目にいい成分
ビタミンA
夜間の視力維持に効果がある栄養素です。人が薄暗い場所でも目が慣れて見えるようになるのは、目の網膜にロドプシンという物質があるからです。ロドプシンの主成分はビタミンAであるため、再合成には必要になります。
ビタミンB1
ビタミンB1の効果は神経細胞の修復促進・活性化です。誘導体のベンフォチアミンも注目成分のひとつです。
ビタミンE
体の中から健やかさをサポートします。健康的でハツラツとした毎日を過ごしたい方には、ビタミンEの摂取が不可欠です。
ビール酵母
ビール酵母に含まれる亜鉛(Zn)は身体になくてはならないミネラルです。栄養素の宝庫とも言われ、健康維持に欠かせない成分です。
赤ワインポリフェノール
非常に多種多様のポリフェノールが多く揃っています。視力回復だけでなく、アンチエイジング、感染予防に効果的です。
※赤ワインポリフェノールについて詳しくは以下記事で解説しています。
βカロテン
抗酸化パワーが高い栄養成分。夕暮れ時などのボンヤリを引き起こす原因のひとつと言われているので、いつでも「くっきり」「はっきり」していたい方にとって、積極的に取りたい成分のひとつです。
クロセチン
クロセチンはβカロテンやルテインの仲間で、カロテノイド類に分類される化合物です。自然界に600種類以上が存在すると言われているカロテノイドですが、その中でもクロセチンはとってもユニークな性質を有しています。
ルテインやアスタキサンチンの抗酸化力は単独で用いるよりも、クロセチンとともに用いることで強い活性を示すことがわかっています。
簡単に言うと、ルテインやアスタキサンチンの効能を最大限に引き出してくれるのが、このクロセチンということです。
※クロセチンについて詳しくは以下記事で解説しています。
売れ筋サプリから摂取がおすすめ
これら様々な成分を含んだサプリが世の中には沢山あります。しかしながら、注意しておきたいのが「成分多い=効果ある」とは限らないということ。
目にいい成分が多いに越したことはないですが、体内で摂取・吸収できる量には限界があるので、やはり適度な量がもっとも効果あります。
どの程度の含有量が自分に適切かははじめのうちはわからないので、悩んでいる方は売れ筋総合ランキングを参考にしてみてください。
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