【成分解説】ベンフォチアミンとは?効果効能や副作用、摂取方法は?

このページは、職歴10年の薬剤師によって執筆されています。

ベンフォチアミンとは

ベンフォチアミンはビタミンB1誘導体の一種で、体内で代謝されてビタミンB1(チアミン)となります。ビタミンB1は水溶性のため体内に吸収されにくいことが弱点ですが、ベンフォチアミンは人工的に脂溶性を改良したものである為、格段に吸収率が良くなっています。

ビタミンB1は炭水化物の代謝を補助する働きがあり、そのほかにも神経痛や筋肉痛を緩和するとされています。通常の食生活ができていれば必要量は摂取できているものですが、何らかの原因で不足した場合には早急に補充することが求められるため、吸収のよいベンフォチアミンの形に調整したサプリメントや医薬品が用いられています。

ベンフォチアミンの効果効能

ベンフォチアミンは体内においてビタミンB1として効果を発揮します。ビタミンB1の効果は神経細胞の修復促進・活性化で、不足すると神経細胞組織に病変を起こしてしまうとされているビタミンです。

もし不足してしまった場合には、神経細胞が炎症を起こしてしまったり、エネルギー代謝が滞って疲労物質が蓄積しやすくなってしまったりすることが考えられます。

過剰に摂取したとしても何らかの疾病が改善するというものではなく、あくまでもビタミンB1の不足による症状を緩和することが主目的なのですが、神経細胞の活性化作用と疲労物質の除去作用によって、疲れ目・眼精疲労の改善や肩こり・神経痛の改善に効果を発揮したという使用実績も報告されています。

一部の個人ブログでは癌を改善するなどの報告がありますが、癌に関する科学的に信頼がおけるデータは存在していません。

医療用医薬品としてのベンフォチアミンでは、適応となっているのはビタミンB1が不足したことによって発生するウェルニッケ脳症や脚気衝心であり、そのほかにもビタミンB1の代謝不良や欠乏が原因とされる神経痛や筋肉痛、末梢神経炎による肩こりや便秘にも使用されます。

消耗性疾患や甲状腺機能亢進症、妊娠などのビタミンB1需要が増大している状況にありながら、食事を満足に摂取できない場合に予防的に服用させることもあります。

脚気衝心

ビタミンB1の欠乏によって、末梢神経の炎症による下肢のしびれや、心機能の低下による心不全などが起きてしまう病気です。重度の場合には死亡してしまう報告もありますが、早期にビタミンB1を適切に摂取できれば回復できる可能性は極めて高い病気です。

ウェルニッケ脳症

ビタミンB1の欠乏によって炭水化物の代謝ができず、脳などの中枢神経にエネルギーが供給されないことで障害を受けてしまい、意識障害や歩行障害、眼球の異常な運動などを呈する病気です。重度になれば死亡する例や後遺症が残る例も存在しますが、早期にビタミンB1を摂取できれば回復できる可能性は極めて高いと言われています。特にアルコールを過剰に摂取している人に起きやすい病気です。

ベンフォチアミンの副作用

ベンフォチアミンは水溶性のビタミンB1へと代謝されるため、基本的には体内で過剰になったものは尿に溶けて排泄されていきます。そのため、過剰摂取や蓄積による副作用の心配はほとんどありません。

医薬品やサプリメントとして摂取した一部の人には、胃部不快感や食欲不振、悪心、下痢などの消化器症状を訴えた例がありましたが、いずれも重篤な内容のものではなく、中止する必要もないほどの軽度のものでした。

ベンフォチアミンの摂取方法

ベンフォチアミンを摂取することは、水溶性で吸収しづらいビタミンB1を効果的に摂取することにつながり、ビタミンB1欠乏の解消や神経細胞の活性化を期待することができます。ベンフォチアミンを効果的に摂取する方法を確認していきましょう。

自然食品から

ベンフォチアミンは人工的に合成されたビタミンB1誘導体であるため、自然食品には含まれていません。自然食品から摂取できるものは水溶性のビタミンB1であり、豚肉や魚肉に多く含まれています。

ただし、ビタミンB1の吸収率は極端に低く、水に溶けていくために調理によっても減少してしまうため、食事だけで健康効果を発揮する量を摂取していくのは困難だと言えるでしょう。

薬やサプリから

自然食品からベンフォチアミンは摂取できず、自然食品から摂取できるビタミンB1は吸収率が非常に悪いため、必要がある場合には医薬品やサプリメントを活用していきましょう。

医師が使用する医薬品としては「ビタメジン配合カプセル」などのビタミン合剤、ベンフォチアミン単独の製剤としては「ビオトーワ錠」が存在しています。ちなみに、「ビオトーワ錠」は平成21年に名称が変更されて「ベンフォチアミン錠25mgトーワ」となっています。

これらの医薬品は処方箋が無ければ手に入れることはできないため、ドラッグストアなどで簡単に入手できるOTC医薬品を考えるのならば、「キューピーコーワi」や「アイエース」などが選択肢に上るでしょう。

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