中高齢者で発症することの多い「翼状片」。
飛蚊症や緑内障などの比べると一般的な認知度は高くないですが、多くの方が発症していると言われています。
重篤な病気ではないですが、悩んでいる方も少なくないかと思いますので、今回はこの翼状片についてまとめました。
翼状片について
翼状片とは
翼状片(よくじょうへん)とは、「黒目の中に白い膜が三角形状にできてしまう」病気のことです。
角膜(目の黒い部分)に、目頭方向から結膜(目の白い部分)が入り込んでくることで起こります。鏡で見ればすぐにわかります。
医学的に言うと、テノン嚢と結膜が異常に増殖して、角膜に伸びてきたのが翼状片ということになります。
なお目の外傷や熱傷、化学眼外傷などの回復過程で、翼状片に似た症状が出ることがありますが、これを偽翼状片(ぎよくじょうへん)と呼びます。
翼状片になりやすい方
特に40歳~50歳以降の中高齢者で発症することが多いです。
また紫外線をよく浴びている方、建設業や漁師、釣りやゴルフ、サーフィンを趣味にしている方、南側(日本では沖縄周辺)の地域の方々がなりやすいと言われています。
翼状片の症状
異物感
当然ことながら、目の中央に結膜が入り込んでくるのですからゴロゴロとした異物感はあります。
ほんの僅かですが表面が凸凹になりますので、小さなゴミがいつも入っているような不快感を感じます。
充血
伸びてきた結膜は血管をともなっていますので、通常よりも充血しているようにみえることがあります。
痛みやかゆみなどはほぼないのですが、周りの人から指摘されたり気を遣われたりすることが鬱陶しいと感じる方もいらっしゃいます。
視力低下
異物があるので、場合によっては正常に見えなくなることもあります。
ただ少しだけ見えにくいだけならいいのですが、極至近距離の物体を見続けているようなものなのでピント調節がおかしくなり、乱視を発症してしまうこともあります。
翼状片が進行すると
まず翼状片は悪性の疾患ではないので、命にかかわることはありません。ほくろと似たようなものですので、特に大きな心配をする必要はありません。
しかしながら、結膜が瞳孔(黒目)全体を覆ってしまうほどになると、視力を失ってしまうことがあります。
※失明ではなく、単に覆われて見えないだけですので、除去することで再び見えるようになります。
翼状片は再発しやすい
翼状片は中高齢者によく見られる病気ですが、稀に若年者(30歳~40歳前後)でもかかる場合があります。
再発率は若年者ほど高く、30~50%にまでなると言われています。ちなみに60歳以降での再発率は数%以下です。
翼状片の原因
紫外線
翼状片の最大の原因が、紫外線と言われています。
屋外で活動する機会が多い方に発症しやすいのも、この紫外線が原因です。また屋外でなくでも、パソコンやブルーライトから発せられる強い光(ブルーライト)も原因のひとつです。
紫外線やブルーライトによって、眼球内の大切な器官である黄斑部がダメージを受けてしまうことが大きく関与しています。
慢性的なドライアイ
日頃から目が乾いた状態、つまりドライアイも原因のひとつです。
特にコンタクトレンズ(ソフト、ハード、カラコン)を長期間、長時間を装着している方の目は、慢性的にドライアイになっていることが多く、翼状片を引き起こしてしまう可能性があります。
ちなみにレーシック手術をした方もドライアイになりやすいと言われていますが、今のところ翼状片とレーシックの因果関係は言及されていません。
翼状片を治す・改善する方法
翼状片は命にかかわる病気ではありませんが、気になるようであれば治療することができます。
手術
眼科による手術です。
伸びて出っ張ってきてしまった結膜を切除・除去することによって、従来の目に戻すことが可能です。
※手術イメージ
入院する必要もなく、日帰り手術も可能ですが、当然のことながら高額です。また手術したとしても、数カ月後に再発する可能性はあります。
羊膜移植
近年では、羊膜(胎児を包んでいる膜)を移植する治療も確立されています。
傷修復を早める、拒絶反応が少ないなどの大きなメリットがあります。
詳しくは以下記事で解説しています。
ルテイン
「天然のサングラス」とも呼ばれる目の機能を補助する成分、ルテイン。
翼状片になってしまった眼球内には紫外線によって活性酸素が発生してしまいますが、ルテインには抗酸化作用の働きがありますので、活性酸素を取り除いてくれます。
活性酸素がなくなった眼球内では、目の機能が正常に戻ります。その結果、ルテインによって翼状片も改善・軽減させることが期待できます。
ルテインやほうれん草やケールに多く含まれていますが、手軽&効果的で安価なサプリメントから摂取するのがおすすめです。
翼状片の予防・再発防止
翼状片を予防するには、最大の原因となっている紫外線を避けることが大切です。
紫外線を避ける
外出する際は、帽子やサングラスを着用しましょう。
晴れの日はもちろん、曇りや雨の日でも紫外線は地上に降り注いでいますので、注意が必要です。
ルテインで保護する
とは言え、いつも帽子やサングラス着用は大変です。
そんな方には、ルテインサプリがいいでしょう。
「天然のサングラス」であるルテインは、紫外線による光ダメージだけでなく、スマホやPC等から出るブルーライトから眼球を守ってくれる働きがあります。
黄斑部を含め、目全体をルテインが保護してくれますので、翼状片の予防・再発防止には大きな効果があります。
≫ルテイン入りサプリ「めなり」の口コミ・レビューへ
※眼病・目の症状については以下についてもまとめています。
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