【白内障の原因/治し方】なぜルテインで症状改善できるのか?手術や医薬品サプリでの治療対策

このページは、職歴10年の薬剤師によって執筆されています。

白内障とは

白内障とは、目の中でレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってしまい、視界に霧がかかったように見えたり、視力が低下したりする疾病です。

放置しておくと失明してしまう危険性はありますが、日本では予防・治療に関しての技術が蓄積されているため、失明原因全体の3%に過ぎません。ただし、予防・治療が一般的ではない国では、失明原因の第一位となっているため、楽観視できるものでもないのです。

原因は加齢や外傷などの後天的なものと、生まれつき白内障を患っている先天的なものがあります。どちらの場合にも医薬品での治療は効果が薄く、進行を予防する程度しか効果は見込めません。

症状(種類)

白内障では水晶体が白く濁ってしまうため、視界も同様に白くかすんで見えるようになります。

多くは水晶体の外側から内側に向かって徐々に変性していくため、水晶体の中心部に症状が出るまでは大きな影響は感じられません。ただし、進行して中心部が少しでも濁ってしまうと、途端に見え方が悪くなってピント調節などに問題が生じます。

通常であれば気にならない光もまぶしく感じてしまったり、見たものがダブって見えてしまったりすることが自覚症状として現れます。進行した白内障は、黒目部分が白くなっているため、誰が見ても白内障だと判断することが可能です。

加齢性白内障

加齢による酸化ストレスによって水晶体が白く変性してしまうことで発症する白内障を、加齢性白内障と呼びます。白内障の原因としては最も多い原因です。

先天性白内障

遺伝や子宮内感染を原因として、生まれつき白内障の症状が現れているものを先天性白内障と呼びます。先天性白内障の中でも、成長に伴って症状が現れはじめ、大人になるまでに発症するものを、発達性白内障と呼んで区別する場合もあります。

外傷性白内障

目を強打した場合や傷を受けた場合、たんぱく質が変性して白内障の症状を起こすことがあり、これを外傷性白内障と呼びます。刺激後すぐに症状が出ないこともあり、中には10年越しで発症した例も存在します。

全身疾患に合併する白内障

アトピー性皮膚炎や糖尿病、免疫疾患や膠原病など、全身疾患を起こしている時に、白内障を合併する場合があります。病気が原因である為、若年者でも発症する恐れがあり、また、全身疾患の治療のために用いられる、ステロイド剤などの副作用として発症することもあります。

併発白内障

ブドウ膜炎やヘルペスなどの眼疾患を起こしている状態のとき、水晶体にもかなりの負担が強いられています。その負担によって水晶体が変性してしまい、白内障の症状を呈することがありますが、こういった種々の眼疾患と合併して起きる白内障を、併発白内障と呼びます。

原因

白内障は水晶体に存在するクリスタリンというたんぱく質が酸化・変性してしまい、白く濁ってしまうことが原因です。

クリスタリンは体内で再合成されることはなく、生まれ持ったものを一生涯使用する必要があるたんぱく質です。一般的にクリスタリンの寿命が約60年程度であるため、それ以上の高齢者ではクリスタリンが変性して透明度を失ってしまいます。

このたんぱく質の変性は、加齢による酸化が最も多い原因ではありますが、それ以外にもけがや打撲などの外的要因による酸化変性、紫外線や放射能の影響や、熱による変性、医薬品の副作用や糖尿病などによる影響が挙げられます。

※紫外線(日焼け)は様々な影響を及ぼします。

部活やゲレンデ、海などでは「目が日焼け」します。悪化すると白内障などの眼病を引き起こすので、事前の予防対策が重要です。

予防・治療

白内障は一度発症してしまえば回復することはありません。現代の医学では、医薬品だとしても変性してしまったタンパク質が以前の状態に回復することはなく、できるのは今以上に進行しないように維持することだけなのです。

そのため、白内障治療の基本は、悪化を予防していくことと、悪化してしまった場合に眼内レンズを挿入する手術を行うこととなります。

医薬品

白内障の進行を抑制する医薬品は、点眼薬としてはピレノキシン点眼薬、グルタチオン点眼薬が認められています。

内服薬も存在しますが、その承認時期はとても古いため、現在の基準に照らし合わせると、効果の科学的な根拠が証明できません。点眼薬に関しても、ピレノキシン点眼薬は程度の軽い白内障では進行抑制効果を表したものの、中等度以上の白内障や高齢者の白内障では、その効果は実証できなかったという報告もあります。

手術

白内障手術では、白く濁ってしまった水晶体内部のたんぱく質を、水晶体に小さな穴を空けて吸引して除去し、代わりに人工的に作った眼内レンズを挿入します。

現在は技術の進歩により、手術に伴う傷は非常に小さなものとなり、日帰りでの手術も可能となっています。挿入した眼内レンズは、安定した環境下では人間の寿命よりも長期間使用できるものであるため、一度手術を受ければ再度の手術が必要になることはありません。

感染症のリスクなどがあるため、術後は複数の点眼薬による術後治療を必要とします。

ルテイン

白内障が初期の段階にあれば、抗酸化物質を率先して摂取することによって進行を抑制することができると言われています。

抗酸化物質の中でもルテインは目の中に取り込まれやすく、強い抗酸化作用を持っていることから白内障の予防に効果的だと言われており、加齢に伴う酸化ストレスの軽減効果が報告されています。

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まとめ

白内障は加齢によって発症することが多く、注意していなければほぼ確実に発症してしまう疾病です。

ただし、発症前から酸化ストレスを緩和し、抗酸化物質などの摂取をすることで発症を遅らせることもでき、手術をせずに一生を終えることも可能です。

ちょっとした注意で白内障のリスクは大きく低下しますので、毎日の生活習慣を見直すなどの対策を実施し、良好な視界を維持するようにしていきましょう。

※眼病・目の症状については以下についてもまとめています。