急激に「スマホ老眼」人口が増えています。
言うまでもなく、ここ数年でスマホが急速に普及したことに比例しています。
テレビや雑誌などでもよく特集されているので、見聞きしたことある方も少なくないと思います。もはや一般用語として定着しているくらいですね。
ここでは、そのスマホ老眼そのものや、予防や治し方について解説していきます。
スマホ老眼とは
そもそも「スマホ老眼」とはなんでしょうか?
結論からズバリ言うと、20~30代の若い世代で発症している老眼症状、です。
通常の老眼は加齢にともなって45歳前後で発症しますが、スマホ老眼は年齢に関係なく発症してしまう、現代病の一種です。
自覚症状ないだけで実はスマホ老眼になってしまっている層を含めると、1000万人近くの方々がスマホ老眼になっているとも言われています。
※眼精疲労については以下記事をご覧ください↓
スマホ老眼の症状
- 手元がよく見えなくなる
- 目がすぐ疲れる
- ドライアイ
- 首や肩がこる
- 吐き気
- 鬱(うつ)
もっとも多い症状は、手元のピント調整ができなくなる、というものです。
スマホや本の文字がボケて見えにくくなったり、焦点が合わずに鮮明に見ることができなくなります。
その他にも目が疲れやすくなったり、ドライアイになってしまったり、また首・肩こりを発生させてしまうこともあります。
スマホ老眼の原因
スマホ老眼の原因は、毛様体筋(もうようたいきん)の機能低下です。
人はモノを見る時に、水晶体の厚くしたり薄くしたりすることで焦点を結び、ピントを合わせているのですが、その水晶体の厚さを調整している筋肉が毛様体筋(もうようたいきん)です。
※詳しくは目の基本的な構造もご覧ください。
スマホを長時間使用する(至近距離でディスプレイを見続ける)ことによって、毛様体筋に大きな負担がかかってしまい、凝り固まってしまいます。
その結果、毛様体筋がスムーズに動かなくなってしまい、ピント調整ができなくなってしまうのです。
以上の流れを簡単にまとめると、
- スマホを長時間使用
- 毛様体筋に負担がかかり続けてしまい硬直化
- ピント調整がうまくできなくなる
- 焦点が合わずにぼやけてしまう
ということになります。
「老眼」と「スマホ老眼」の違い
「老眼」は加齢による細胞老化にともなって目の調節機能が低下し、近くのものにピントが合わなくなる状態のことです。
一方「スマホ老眼」は、年齢に関係なく、目を酷使することにより毛様体筋に負荷がかかり、ピントが合いにくくなる状態のことです。
どちらも “近くがぼやける” という症状は共通していますが、原因が全く異なります。
スマホ老眼を放置しておくと
一時的に見えないだけでしょ
ちょっと見えづらいだけだし大丈夫。
と思ってスマホ老眼をそのまま放っておくと、取り返しのつかないことになってしまいます。
初期症状であれば毛様体筋の緊張をやわらげてあげることで老眼症状も解消しますが、繰り返すうちに、治らない事態になってしまうこともあります。
正常に目が機能しないことで、さまざまな目のトラブルや病気を引き起こしてしまう可能性も否定できません。失明することはありませんが、緑内障や飛蚊症などで悩むかた方が多いのも事実です。
さらに目の不調は、頭痛や倦怠感、吐き気や関節痛など体のあらゆる部位に悪影響を及ぼす可能性もありますので、早めの対策が必要です。
※緑内障については以下記事で詳しく解説しています。
スマホ老眼の予防と治し方
それでは、健康な生活を送るために、スマホ老眼の予防と治し方を紹介します。
アプリは逆効果
さっそく注意点になってしまうのですが、アプリによる予防・対策はおすすめできません。
現在、視力回復や目のトレーニングを謳ったスマートフォンアプリが無数にリリースされていますが、これらも結局はスマホディスプレイを見続けることになりますので逆効果の可能性があります。
余計、目に負担をかけてしまいますので注意してください。
こまめに休憩を取る
スマホを最低でも1時間使ったら、15分以上は目を休めましょう。
できればこの休憩時間は読書などもせずに、遠くの景色などを見ることが望ましです。
遠くを見ることで、近くばかりに焦点を合わせていた水晶体と毛様体筋をリラックスさせることができます。
画面から40cm以上離す
スマホを目から40cm以上離すだけでも、目に優しくすることができます。
電車や街中を見てみると、20~30cm前後の距離でスマホを見ている方がほとんどです。たった10cm離すだけでも、負担を軽くすることができます。
スマホを最適な状態に調節する
まずは「画面の明るさ」です。
強すぎる明るさはブルーライトを発し、目によくありません。気持ち少しくらいかな程度に明るさを抑えるだけでも、目への負担が小さくなります。
そして「文字の大きさ」です。
小さい文字を見ようと目を凝らすことは眼精疲労の原因になり、スマホ老眼を引き起こしてしまうことにも繋がります。
どのスマホ端末でも調整できるはずですので、いつもよりも1~2段階ほど文字を大きく設定しておくと、目(水晶体や毛様体筋)に優しくなります。
ストレッチ
疲れを感じたら、自主的にストレッチやマッサージをしてあげましょう。
理想は朝昼夕の1日3回、少なくとも夜寝る前に1回やってあげるだけでも、眼球まわりの筋肉の緊張をほぐしてあげることができます。
ストレッチ・マッサージ方法について詳しくは、今すぐできるセルフケアも!眼精疲労・疲れ目を治し、視力回復させる方法をご覧ください。
ルテインサプリ
天然色素「アントシアニン」成分を摂取すると、スマホ老眼は改善されます。
アントシアニンとはポリフェノールの一種であり、ブルーベリーやビルベリーなどのベリー類に多く含まれています。
日常的にブルーベリーを食べるのでもOKですが、より手軽なサプリでの摂取がおすすめです。
なぜアントシアニン入りサプリが効果的か
アントシアニンは、毛様体筋の緊張やこわばりを解消する働きがあるからです。
スマホ老眼の原因が「毛様体筋の機能低下」であることは上述した通りですが、アントシアニンは毛様体筋を正常な状態に戻し、機能回復する効果を持っています。
また眼球に入ってきた視覚情報を脳内に届ける物質(ロドプシン)をサポートする働きもありますので、くっきりとした鮮明な視界を取り戻すには重要です。
スマホ老眼を手軽に確実に治すのであれば、アントシアニン摂取がおすすめです。
自己管理がもっとも大切
ここまで解説してきましたが、スマホ老眼に予防と改善には、自己管理がもっとも大切になります。
外傷と違って目のトラブルは他人からはわかりません。自覚症状だけが頼りです。
自分自身で「あれ、おかしいな?」と感じたら、手遅れにならないうちに策を打っておきましょう。
日常からスマホの使い方に注意し、時々ストレッチ。手軽に直したいのあれば、サプリメントがおすすめです。
現代社会においてはスマホはもはや切り離せない必需品になってしまったので、うまく付き合えるようにしたいところですね♪
※眼病・目の症状については以下についてもまとめています。
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